FXが、どいうゆうものか仕組みを知れば、変動要因の考え方の理解が早くなります。そして、便利な仕様を知れば、トレードの幅も広がり、より精度の高いトレードが実現するとおもいます。FXで勝つためには、先ず仕組みをしっかりと理解しましょう。

①FXの仕組み_通貨ペア

FXのトレード対象は、「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」といわれるような二国間の通貨の組み合わせで「通貨ペア」とよばれます。「米ドル/円」の場合、左側の「米ドル」が基軸通貨と言われ、右側の「円」が決済通貨と言われています。

例えば、米ドル円の価格が135.00円の場合、1米ドルの価値が135.00円という意味になります。そして、「米ドル/円」の取引を行った際、発生する損益は、決済通貨の「円」で発生します。なので、「ユーロ/米ドル」を取引した場合発生する損益は、「米ドル」になります。しかし、日本のFXにおいては、損益を自動的に円に両替しますので、口座内では「円」として発生します。

②FXの仕組み_レバレッジとリスク

レバレッジとは、「テコの原理」のことで、少額の資金で多額の資金を運用することです。

例えば、米ドル/円が135円の場合、10万通貨の取引ですと1350万円の資金が必要となりまさすが、FXの場合証拠金でレバレッジ最大25倍(4%)までかけることが可能なので、10万通貨の取引に必要な資金は54万円(1350万円×4%)となります。10万通貨で「米ドル/円」を135円で買って(新規)、136円で売った(決済)場合、発生する利益は10万円((136円-135)×10万通貨=10万円)となります。1350万円で10万円の利益の場合当初資金に対し0.74%の利益率となりますが、FXの証拠金54万円で10万円の利益の場合、当初資金に対し18.5%の利益率となりますので、利益率の高さがわかっていただけると思います。しかし、トレードが逆行した場合は損失比率も同様に高くなりますので、レバレッジのかかったFXはハイリターン・ハイリスクともいわれています。

③FXの仕組み_マージンカット

マージンカットとは、総ポジションに対する未決済の損失が一定の金額になると、自動的にポジションが決済されることです。FXの会社によって総代金に対してマージンカットレベルが4%のところや2%のところがありますので確認しておいてください。マージンカットは、マーケットの逆行により、より大きな損失から資産を守るルールとなります。マージンカットで、預かり額以上の損失が発生することがありますので、含み損を大きく抱えた場合は、どのレベルでマージンカットになるか逆算しておきましょう。

④FXの仕組み_トレードスタイル

FXトレードのスタイルは、新規から決済までの期間で、短期・中期・長期と大きく3つに分類されます。

・短期トレード~数秒から当日内~

新規から決済までの時間が数秒で、損益幅も小さく回数をこなすトレードスタイルをスキャルピングといます。瞬間の動きを狙うトレードスタイルになりますので、長時間のトレードには不向きです。また、新規から決済までの期間を当日中とするトレードスタイルはデイトレードといいます。短期トレードは基本的にポジションを翌日に持ち越さないので、日跨ぎのリスクがないと言われており、損益幅は中期や長期のトレードスタイルに対して少額になる事が多いです。

・中期トレード~2・3日から1・2週間~

新規から決済までの期間を2~3日、若しくは1~2週間とするトレードスタイルがが、スウィングトレードといいます。目先の小動きによる損益を気にせず数十銭から数円の幅を狙います。流れをじっくり分析しながらトレードが行えるので、初めての方にはお勧めのトレードスタイルになります。

・長期トレード~数か月から数年~

新規から決済までの期間を、数か月から数年のトレードスタイルをポジショントレードとかステイトレードなどをいいます。マージンカットにならないように余剰資金を多めし、スワップポイントなどを積み重ねるというトレードスタイルとなります。

⑤FXの仕組み_注文方法

FXの注文方法は、リアルタイム注文・指値/逆指値注文・組み合わせ注文・トレーリングストップ注文など、状況や用途に合わせ色々なものがあります。知っておけば使いたくなる注文方法がありますので、ぜひ利用してみてください。

・リアルタイム注文(成行注文)とは

リアルタイム注文とは、今の価格で買ったり・売ったりする注文になります。変動する価格で取引するため、画面表示より有利になったり不利になったりする場合がありますので、気になる方は、スリッページ設定(変動の許容範囲)をしておくことをお勧めします。

※会社によってはストリーミング注文・マーケット注文など、名称が変わる場合があります。

・指値・逆指値注文

予め、価格の条件を決めて、マーケットがその値段にタッチしたときに約定する注文になります。指値の買い注文場合は、現在価格より低い価格を選択します。そして、指値の売り注文場合は、現在価格より高い価格を選択します。これに対し、逆指値注文は、買いの場合、現在価格より高い価格を選択、売りの場合、現在価格より低い価格を選択します。指値注文はリーブオーダーともいい、「マーケットに注文を残す」という意味もあります。指値を予約しておけば、マーケットに張り付いていなくてもいいので、使っていただきたい注文です。

・組み合わせ注文

組み合わせ注文とは、新規注文と決済注文を同時に行う注文となります。

IFD注文(イフダン)は、新規注文が約定した段階で、自動的に決済注文を予約する注文です。

OCO注文(One side done then Cancel the Other order)は、決済の指値と逆指値を同時に入れて、どちらか一方が約定したら、もう一つの注文を取り消す注文です。

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を同時に出す注文で、新規注文から決済の利食い・損切を一括して出せるため損益管理がしやすいというメリットがあります。

・トレール注文

トレール注文は、決済の逆指値がマーケットに合わせ自動的に修正される注文です。決済の価格ではなく、現在値からの値幅を設定するものになります。大きなトレンドが出た時に、利幅を機械的に伸ばしてくれる注文となります。

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By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

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