フィボナッチとは

フィボナッチは人名で、レオナルド・フィボナッチという13世紀中世ヨーロッパのイタリアの数学者です。分析はフィボナッチ数列からフィボナッチ比率という数式の考え方をベースとし、幾つかある指標の中でも最も投資家に利用されているのが「フィボナッチ・リトレイスメント」です。リトレイスメントは戻りの意味であり、戻りの目安の判断としたり、価格帯の中でのサポートライン、レジスタンスラインとして利用することができます。

フィボナッチ数列

フィボナッチっ数列は、1つがいの兎から産まれてくるつがいの数の合計(※兎が死ぬことがない)から算出されました。(1・1・2・3・5・8・13・21・34・55・89・144・233)
フィボナッチ数列は自然界の現象に数多く出現します。
黄金比は、1:1.618(フィボナッチナンバー)で構成
・花びらの数はフィボナッチ数であることが多い
・パイナップルの螺旋の数
・ミロのビーナス・マリリンモンローのスリーサイズ(黄金比)

フィボナッチ数列は、昔の日本の相場用語にも似たようなものがあります。
(半値押し・1/3戻し・2/3押し)
人が考える、「なんとなく」「これくらい」という無意識な数値=思惑による自然的数値。

フィボナッチを使う理由

フィボナッチを使う理由としては、ファンダメンタル分析などでは、具体的なトレード価格を算出することはできません。しかし、波形からフィボナッチ数列をつかうと、トレード価格の目標を決めることができるからです。

フィボナッチ・リトレイスメント以外に、
フィボナッチ・エクスパンション
上昇過程での押し目から反発や下降過程から戻りからの下落比率を計測
フィボナッチ・タイムゾーン
相場の動きを時間軸からフィボナッチ数列で計測
フィボナッチ・ファン
任意の価格からトレンドラインを引き、そのラインを割った後、次に反転する
ポイントをフィボナッチ数列で計測

フィボナッチ・アーク
円弧(えんこ)を用いてフィボナッチ数列で計測などがあります。
私が主に使うものは、フィボナッチ・リトレースメントとフィボナッチ・エクスパンションです。

一目均衡表の解説はこちら

By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

10 thoughts on “用語解説『フィボナッチ』 Fibonacci分析”
  1. […] フィボナッチで上値を計測すると、151.94円-127.21円の戻し50%(139.57円)を突破し、127.21円-137.91円-126.63円からの上値拡張100%の140.33円も突破。次の上値目標が129.63円-137.77円-133.49円からの上値拡張100%の141.63円あたり。日銀の円買い介入なども警戒しながら上昇継続といったところか。 […]

  2. […] テクニカル的に、日足一目均衡表では「三役好転」継続で6/2に雲のネジレ。フィボナッチで上値拡張を計測(127.21-137.91-139.63)すると、100%が140.33円となっており、達成感が出てもおかしくない。しかし、140円台をキープするのであれば、151.94-127.21に対する61.8%の142.29円を目指す展開になるのではないかと予測する。 […]

  3. […] テクニカル的には、フィボナッチ計測で151.94円-127.21円の下落に対し61.8%(142.49円)を突破。直近波形、133.49円-140.93円-138.42円からの上値拡張143.01円も突破。フィボナッチエクスパンション(拡張計算)で、145.86円・146.66円・146.96円が計測されるが、先ずはキリ番である144円・145円が上値の目標となりそう。 […]

  4. […] テクニカル的には、上昇基調継続。フィボナッチ計測だと144円台にポイントはなく、次の目標が145.86円・146.10円台・146.66円となっている。青天井気味な上昇力だが、上げ相場は、どこかで終焉となるものなので、下落想定を考慮しながら、上昇の流れについていきたい。 […]

  5. […] テクニカル的にフィボナッチ計測だと、次の目標が145.86円・146.10円台・146.66円となっていて、その前に大台である145円がある。ここの通過状況が150円に向かうか、天井感が出るかの見極めポイントになるのではないかとみている。 […]

  6. […] 小動きが続いているため、テクニカル的な変化はない。フィボナッチで上昇計測すると、145.86円・146.10円・146.66円を狙っているように見える。昨日、円安牽制発言はなかったが、昨年9/22の政府・日銀による円売り介入が145.90円というのもポイントとして抑えておきたい。 […]

  7. […] 先週末、リスクシナリオとしてドル円の下値目途をフィボナッチ計測で解説したが、先週末の安値142.06円は、直近の波動である138.42円-145.07円に対する押し38.2%(142.52円)を割り込み142円のキリ番で止まった。次の下値目標が上記の押し50%(141.74円)。次が上記の押し61.8%(140.96円)と3週間ほどもみ合った上限140.93円あたりとなる。中期的には、調整の下げとみているので、下げ止まりからの反発を狙っていきたいところである。 […]

  8. […] テクニカル的に、138.42円-140.93円のレンジを下抜け、137円台後半の抵抗線レベルに突入。フィボナッチで計測すると、127.21円-145.07円の押し38.2%(138.24円)を割り込んでおり、次の下値目標が129.63円-145.07円の押し50.0%(137.35円)。さすがに、これらレベルに到達すれば、利食いの買戻しも出るのではないかと予測する。 […]

  9. […] 日足一目均衡表でみると、先週末、雲上限を割り込み、「三役逆転」に向かうかに見えたが、200日単純移動平均線(SMA)手前で、下げ止まり反発。現在値は雲の上に位置するが、雲は右肩上がりとなっており、完全に上抜けたとは言えない状況である。フィボナッチで計測すると、現在のレベルは145.07円-137.23円の下落に対し、23.6%(139.06円)を上抜けたレベルである。上昇トレンド復活とするならば、ここから38.2%(140.22円)・50.0%(141.15円)を超えていく動きが必要。来週の日米金融政策発表を控え、今週は大きくレンジブレイクする可能性は低いとみる。 […]

  10. […] 日足一目均衡表でみると、転換線<基準線で逆転継続、乖離幅が拡大となっているが、遅行線が26日前チャートとクロスし、逆転が解消。雲突入を回避しているが、右肩上がりの雲が厚い。総合的にみると、やや上げ方向ながら、明確なトレンドは出ていない。フィボナッチで計測すると昨日の高値141.95円は、145.07円-137.23円の下落に対し61.8%(142.17円)レベル。2/3戻しで達成感が出ても不思議ではないが、142円という大台突破なら、流れからして143.21(76.4%)を狙う可能性があると予測する。 […]

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