米国消費者物価指数(Consumer Price Index)とは、米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。また、国民の生活水準を示す指標のひとつとも言えます。米国のインフレ率を分析するための最重要指標です。
なぜ米国消費者物価指数が注目されるのか
米国の経済規模は、世界の名目GDP(国内総生産)の約1/4を占め世界最大となっており、米国経済の約7割を個人消費が占めています。そのため、米国の個人消費に影響がある米国消費者物価指数は世界経済や金融に影響を与えます。また、最近は空前のインフレといわれており、インフレ鎮静の特効薬が金融引き締めとされております。米国の政策金利の上昇は、世界各国の金利に影響を与えるのでインフレに直結する消費者物価指数が注目されます。
FXにおいての米国消費者物価指数
最近のマーケットの焦点は、米国の利上げペースとなっています。その理由は、新型コロナ感染によるパンデミックの落着き以降の世界的金融引き締めの中、ロシアがウクライナへ侵攻したことによる、エネルギーなどの資源や穀物価格などの上昇で物価が上昇。そして、物価上昇によるインフレ懸念が利上げ観測を高めていているため米国のインフレ系指標の消費者物価指数は特に注目度が上がっています。