米国消費者物価指数(Consumer Price Index)とは、米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。また、国民の生活水準を示す指標のひとつとも言えます。米国のインフレ率を分析するための最重要指標です。

なぜ米国消費者物価指数が注目されるのか

米国の経済規模は、世界の名目GDP(国内総生産)の約1/4を占め世界最大となっており、米国経済の約7割を個人消費が占めています。そのため、米国の個人消費に影響がある米国消費者物価指数は世界経済や金融に影響を与えます。また、最近は空前のインフレといわれており、インフレ鎮静の特効薬が金融引き締めとされております。米国の政策金利の上昇は、世界各国の金利に影響を与えるのでインフレに直結する消費者物価指数が注目されます。

FXにおいての米国消費者物価指数

最近のマーケットの焦点は、米国の利上げペースとなっています。その理由は、新型コロナ感染によるパンデミックの落着き以降の世界的金融引き締めの中、ロシアがウクライナへ侵攻したことによる、エネルギーなどの資源や穀物価格などの上昇で物価が上昇。そして、物価上昇によるインフレ懸念が利上げ観測を高めていているため米国のインフレ系指標の消費者物価指数は特に注目度が上がっています。

By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

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