米国雇用統計とは
米国労働省が毎月発表する米国の雇用情勢を調べた景気関連の経済指標の事です。
発表日のルールは、「前月の12日を含む週」に調査を行い、その「3週間後の金曜日」に発表となっておっり、通常は毎月第一若しくは第二金曜日に発表されます。10数項目の統計が発表され、なかでも非農業部門就業者数(NFP)・失業率・平均時給が注目されています。注意点としては、前回発表の比較より事前予想数値との乖離でマーケットが変動要因となりやすい点です。
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なぜ米国雇用統計が注目されるのか
米国の経済規模は、世界の名目GDP(国内総生産)の約1/4を占め世界最大となっており、米国経済の約7割を個人消費が占めています。そのため、米国の個人消費に影響がある米国雇用統計は世界経済や金融に影響を与えるため注目が集まります。
FXにおいての米国雇用統計
日本のFXの取引において、過半数が『ドル円』を占めます。そのため、米国の経済指標の中でも米国雇用統計は注目度が高い経済指標になります。各社が、米国雇用統計の発表前後にライブセミナーなどを開催するなど、イベント化しています。
10年から20年前は、米雇用統計で注文が殺到しサーバーがダウンする会社も多く、システム関連の社員は雇用統計の発表が終了するまで会社に待機していました。現在では、システムの進化・改善やサーバーの増強などで、トレードに影響を与えることは殆どなくなりました。