【7/6相場概況】
ドル円は144.64円で始まると、東京時間、日経平均の下落や本邦実需の売り観測などを受け143.68円まで下落。欧州時間、アジア・欧州株の下落で、リスク・オフの円買いとなり、ドル円は143.55円まで下落。NY時間、6月ADP雇用統計・6月米ISM非製造業指数が予想を上振れると、FRBの金融引締め長期化との観測が高まり、米10年債利回りが上昇し、ドル円は144.65円まで上昇。その後は、米株の下落によるリスク回避の円買い・ドル買いが交錯し、ドル円は143.95円まで下落。その後は買戻しが入り144.06円でクローズをむかえた。
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【7/7相場観】
ADP雇用統計が、予想22.8万人に対し49.7万人と大幅増加。JOLTS(雇用動態調査)は予想993.5万件に対し982.4万件と下振れとなった。株式下落によるリスク回避の動きは、いつもの事として、本日の米雇用統計に対する上振れ期待が高まっている感じである。6月NFP(非農業部門雇用者数変化)が予想22.5万人となっているが、上振れ・下振れのどちらに傾いても、ドル円は大きく反応しそうである。瞬間の動きに惑わされないように、発表後、ワンテンポ遅らせてからの仕掛けの方がいいのではないか。
個人的予測だが、ドル円はまだ上値余地があるとみているが、念のためリスクシナリオとして、フィボナッチで下値を計測してみた。昨日の安値143.55円は、138.42円-145.07円の上昇に対する23.6%(143.50円)レベルで、軽い調整レベル。大きな下値のポイントとしては、138.42円-145.07円の上昇に対する61.8%(140.96円)で、5/30に140.93の高値を付け半月ほどのレンジ上限レベル。次がこのレンジの下限138.42円。そして、3/8高値137.91円・5/2高値137.77円あたりの上値抵抗線。現時点で、ここまでの深押しはないとみているが、念のため認識しておきたい。
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20230707執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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