PCEデフレーターとは

PCEデフレーターは、米商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標です。個人消費支出(Personal Consumption Expenditure)、名目PCEを実質PCEで割ったものです。消費段階での物価上昇圧力を示しています。PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを
「PCEコアデフレーター」と呼び、FRBが最も重視している物価指標と言われています。

FRBが最も重視する理由

同様に重要視される米国消費者物価指数(CPI)に比べ、調査対象となる範囲が広い点です。また、CPIが消費者調査によるデータを基にしているのに対して、PCEデフレータは企業調査によるデータを基に算出されます。短期間に生じた消費行動の変化について、CPIでは調整が行われませんが、PCEデフレータは代替品などによる行動変化を調整します。雇用者や政府などが消費者のために支出した金額の変化については、CPIは対象としませんは、PCEデフレータは対象に含んでいるなど、対象の広さや算出式の違いなどから、FRBがインフレの状況把握に重視していると言われています。

By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

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