センチメント分析とは?

市場参加者のマーケットに対する思惑を「強気(買い)」「弱気(売り)」の市場心理を分析する
手法になります。株式相場では、「板」といって、現在値を中心に上下に指値が表示されるものがあり、思惑による上値の重さや下値の堅さなどをトレードの参考にされる方もいます。

IMMポジションを参考に

外国為替の取引は、大半がOTCといって相対取引のため、取引所取引にように一括して残ポジや指値を集計してくれるものがありません。そのため、良く参考にされるのがシカゴマーカンタイル取引所で取引されるIMMのデータです。IMMポジションとはシカゴ・マーカンタイル取引所の国際通貨先物市場に上場されている通貨の建玉明細のことです。
※IMM(International Monetary Market of Chicago Mercantile Exchange)

買いと売りのポジション比率から投機筋の相場観が強気(上げ)なのか弱気(下げ)なのかを
把握することができます。また、そのポジションの変化から、トレンドの変化を読み取ることができます。

簡単に取り込めるセンチメント分析

投機筋のポジション動向ではなく、より簡単にセンチメント分析方法があります。FXはOCT、つまり相対取引なので全ての価格で、「買い手」と「売り手」が存在します。

考え方は簡単です、もし、ご自身が「買い手」だった場合、逆の「売り手」と仮定してマーケットの変動で、次のアクションを予測すればいいのです。
例えば、私が140円でドル円を買ったとします、誰かが140円でドル円を売っているわけです。もし、145円を超えて150円に動きそうになった場合、私は、どこで、利食いを入れようかと考えますが
140円の「売り手」は、どこで、損切りするかを考えればいいのです。

この考え方は、色々と応用が効きます。ご自身のトレードシナリオを実行した時、
常に逆シナリオを考えておけば、予想に反した時の対処で焦ることがなくなります。
是非、参考にしていただきたい分析方法です。

By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

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