上げ続ける相場や下げ続ける相場にも必ず転換がおとずれます。天底のサインを見極める方法の一つに、「投げ売り」と「踏み上げ」によるチャートの形があります。今回はその「投げ売り」と「踏み上げ」のメカニズムを解説します。

「投げ売り」・「踏み上げ」とは

新規買いでマーケットに参入したのち、下落で損失が膨らみ、耐えきれず損決済の売り注文を出す状態を「投げ売り」といいます。逆に新規買いで参入後、上昇して損決済の買い注文を出す状態を「踏み上げ」といいます。これらの判別方法としては取組といって、未決済のポジションが減少して出来高が上昇した場合です。株式取引などの取引所系の場合は公表されるのですが、FXのようなOTC(相対取引)においては取組の状況は把握できないのですが、チャート上では、長い髭線などで表示されます。
天井圏で長い上髭が発生した時や底値圏で長い下髭が発生した時は、天底のサインともいわれます。

「投げ売り」・「踏み上げ」をトレードに活かす

「投げ売り」や「踏み上げ」が出ると、トレンドの終焉に近付くので、見通しの転換とします。
天井や大底をピンポイントで狙うことは、ほぼ運任せとなりますが、投げ売り後の買いや踏み上げ後の売りが、折り返しのトレンドを掴むチャンスです。より慎重に攻めるのであれば、逆の流れに合わせる
ストップエントリー(逆指値)が有効です。

By 遠藤 寿保

98年日本初のFX開始からFX業界に携わる(日本のFX業界で一番古い。業界の歴史や相場など色々経験)。 ひまわり証券→FXZERO→GMO外貨(CyberAgent/Yahoo/GMO)→てらす証券アドバイザーズ助言部。 日経新聞やロイターなどメディアの取材・掲載多数。 【職歴】 ひまわり証券 FXZERO役員 外貨ex bvGMO(サイバーエージェント・ヤフー・GMO) てらす証券アドバイザーズ 【活動】 2007年~2017年  FX月刊誌の連載コラム執筆 2013年5月~2018年3月 ヤフーファイナンスの株価予想寄稿 2014年7月~2022年5月 ストックボイス7「FXフォーカス」毎週水曜出演(東京 MXTV) 2018年5月~Twitterマーケット解説配信 日経新聞・日経クイック・ロイターなど、取材多数

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