FXをトレードした場合、全てのトレードが利益につながることはありません。
上昇すると思って買いポジションを保有したが、下落してしまった。
下落すると思って売りポジションを保有したが、上昇してしまった。
ということは、よくあることです。
この時の対応は、成行きで損決済・逆指値を入れる・マージンカットで全決済が通常、教科書通りの対応です。しかし、これ以外の対処方法がありますので、ご紹介したいと思います。
6つの処方箋
① 追証：担保強化
② 玉詰：戦略縮小
③ 決済：撤退
④ 両建：一時休戦
⑤ 難平：攻め
⑥ 途転：方向転換
FXの処方箋①追証
FXは証拠金（担保金）での取引のため、思惑と逆行した場合、損失が大きくなり維持できなくなりま。
逆行したまま放置すると、マージンコールやマージンカットなど自動決済されます。それを回避するために担保力を上げるため追加の資金を入金する方法です。
メリットは、追加資金分相場が逆行してもマージンカットを避けられます。
デメリットは、相場が逆行し続けると更に追加資金が必要になります。
FXの処方箋②玉詰
FXは証拠金（担保金）での取引のため、実際の取引の25倍程度のレバレッジ取引を行っています。ポジションを縮小させることで、当初の資金内でマージンカットを避ける方法です。
メリットは、追加資金なしで相場の逆行を耐えることができることです。（この場合、ポジションを半分以上決済することをお勧めします。）
デメリットは、ポジションを縮小しているので、当初の思惑通り相場が動いた場合、利益が減少します。また、相場の逆行が続いた場合、当初の資金全て（それ以上）の損失になる可能性があります。
FXの処方箋③決済
通常の対処法となりますが、すべてのポジションを損決済します。
メリットとしては、戦略を切り替え新たにトレードが可能なことです。
デメリットとしては、実損を全て出してしまうので、資金余剰が少ない場合、当初資金内でトレードする場合ポジションサイズを下げなくてはならない場合があります。
FXの処方箋④両建
両建てとは、同じ通貨ペアど同ポジションで売りと買いを持つ手法です。
メリットは、損失を一時固定することができますので、余裕をもって次の戦略を立て直すことができます。
デメリットは、倍のポジション分の証拠金が必要になります。両建の外し方は難しいとされ会社によっては両建が禁止されている場合があります。また、スワップポイントの受け払いがマイナスとなりますので放置した場合資産が目減りしていきます。
FXの処方箋⑤難平
難平とは相場が逆行した場合、同方向のポジションを追加で保有する手法です。
メリットは、最初のポジションより有利な価格でポジションが持てて、総ポジションが増加しているので相場が思惑通りに動いた場合、倍の利益を狙うことができます。
デメリットは、逆行している相場でポジションを増加させますので、損失の可能性も増加します。
※ポジションを増加した分、損益発生の可能性を常に認識しておく必要があります。
FXの処方箋⑥途転
途転とは、方向転換という意味で、仮に買いポジションを保有して下落したときに、そのポジションを決済し売りのポジションを保有する手法です。
メリットは、相場の流れに乗ってポジションを切り替えるので、損失状況を耐えなくていいところです。
デメリットは、損決済により実損を出してしまう点です。
上記対処法で重要なポイント
上記対処法は、口座内資金目いっぱいのトレードをせず、余裕を持ったポジション配分でトレードを行う必要があります。相場が逆行した場合、資金状況や相場状況で対処方法が複数あるので参考にしていただければと思います。